BYTE UNIX BENCH Ver 5.1.3によるUNIX基本性能ベンチマーク。
4コアの世代が違うCPU間で、ハイパースレッディングがONの場合に、シングルスレッド、4スレッド、8スレッドでの性能を比較してみる。
Hyper-Threading (Simultaneous Multi-Threading、SMT)で、どこまで性能が伸びるか。
I/Oアクセスが盛んになるファイルコピーにおいては、ハイパースレッド化によって性能が落ちるというのが共通した傾向。
プロセス生成においてはHTの効果が高いようだが、旧世代のCPUだと12倍も性能が上がっている。浮動小数点演算もHTを利かせると内部の演算器を有効活用できるようになるようで性能が伸びるが、伸びしろは旧世代のほうがあるらしい。
グラフの並びは1項目につき6要素。前半3つがBloomfield、後半3つがLynnfiledで
BloomField Core i7 920@(2.66/2.93GHz)
シングルスレッド、CPUコア数(4並列)、HT込み仮想コア分(8並列)
LynnField Core i7 860@(2.80/3.46GHz)
シングルスレッド、CPUコア数(4並列)、HT込み仮想コア分(8並列)
という並び方で棒グラフ。
本来、同じマイクロアーキテクチャ Nehalemを採用した両者の性能差は少ないと言われている。
確かにシングルコアでの性能はクロックに比例した差があるようだが、並列運転すると古いBloomfieldプロセッサのほうが、クロック速度の差があっても完全に逆転するぐらい性能が伸びている。計測に使ったCPUに装着されていたのは純正ファンなので、TDPに余裕がある分だけブン回せるのかもしれない。